薬剤師になるには学費はいくらかかる?中学生や高校生の大学選びをサポート!偏差値なども紹介

薬剤師になるには費用はいくらかかる?国公立と私立の比較
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薬剤師を目指しているんだけど、薬剤師になるためには一体どのくらい学費はかかるんだろう?

これから薬剤師になるために薬学部を目指している方に、大学6年間にかかる学費とその他の注意点について説明します。

本記事は以下の方におすすめです。

  • 薬剤師に興味がある人
  • これから薬剤師になりたい人
  • 薬剤師になるための費用を知りたい人
目次

薬剤師になるには?まずは必要な要件を確認

薬剤師になるために必要な要件

薬剤師になるためには国家資格が必要です。

薬剤師の国家資格をとるために要件は以下の通りです。

厚生労働省からの引用少し長いですが、

4 受験資格
次のいずれかに該当する者
(1)薬剤師法第15条第1号の規定に基づく受験資格
 学校教育法(昭和22年法律第26号)に基づく大学において、薬学の正規の課程(学校教育法第87条第2項に規定するものに限る。)(以下「6年制薬学課程」という。)を修めて卒業した者(令和2年3月19日(木曜日)までに卒業する見込みの者を含む。)
(2)薬剤師法第15条第2号の規定に基づく受験資格
 外国の薬学校を卒業し、又は外国の薬剤師免許を受けた者で、平成24年4月1日以降に、厚生労働大臣が(1)に掲げる者と同等以上の学力及び技能を有すると認定した者
(3)
薬剤師法の一部を改正する法律(平成16年法律第134号。以下「改正法」という。)附則第2条及び第3条の規定に基づく受験資格
改正法の施行日(平成18年4月1日。以下「施行日」という。)において、改正法による改正前の薬剤師法(以下「旧薬剤師法」という。)第15条第1号に該当する者
 施行日において、旧薬剤師法第15条第2号に該当する者
 施行日前に学校教育法に基づく大学(短期大学を除く。以下同じ。)に在学し、施行日以後に旧薬剤師法第15条第1号に規定する要件に該当することとなった者(施行日以後に学校教育法に基づく大学に入学し、当該大学において、薬学の正規の課程(学校教育法第87条第2項に規定するものを除く。)(以下「4年制薬学課程」という。)を修めて卒業した者を除く。)
 平成18年度から平成29年度までの間に学校教育法に基づく大学に入学し、4年制薬学課程を修めて卒業し、かつ、学校教育法に基づく大学院(以下「大学院」という。)において薬学の修士又は博士の課程を修了した者であって、厚生労働大臣が、薬剤師法の一部を改正する法律附則第3条の規定に基づく厚生労働大臣の認定に関する省令(平成16年厚生労働省令第173号)第1条の規定に基づき、改正法による改正後の薬剤師法(以下「新薬剤師法」という。)第15条第1号に掲げる者と同等以上の学力及び技能を有すると認定した者

厚生労働省HPより抜粋

上記の内容をざっくりまとめると

大学の薬学部か薬科大学で6年間の薬剤師養成過程を終了し、大学を卒業もしくは卒業見込みがある人だけに薬剤師国家試験の受験資格が与えられます。

薬剤師は医師や歯科医と同様に大学(薬学部)で6年間薬学の勉強をしなければ受験することができません。

以前は薬学部に4年間に行けば薬剤師国家試験の受験資格をえることが出来ましたが、2006年から6年制過程がスタートして2012年から新しい6年制の卒業者向けに薬剤師国家試験が実施されました。

薬剤師になるには?薬科大学の学費はいくら掛かるのか?

薬科大学の費用はどのくらい掛かるのか?

以前は薬剤師になるため人は4年間薬学部に行けばよかったのですが、2006年から6年間大学に通わなければいけなくなったので、そのぶん大学にかかる費用は大きくなっています。

国公立大、公立大、私立大でかかる費用は大きく違うので以下で詳しく解説します。

国公立大学(薬学部)にかかる費用

国公立大の費用は全国一律です。

  • 入学金 282,000円
  • 授業料(年間) 535,800円
  • 初年度合計 817,800円

その他、教科書代などの教材費が別途必要になります。

初年度は817800円、2~6年生は授業料が各535,800円かかるため、6年間の総費用は3,496,800円(約350万円)+教材費がかかります。

公立大(薬学部)にかかる費用

公立大の年間授業料は535,800円と国公立と同じ金額です。

ただし、入学金が市内在住と市外在住では大きく違っています。

公立の薬学部は静岡県立大学、名古屋市立大学、岐阜薬科大学の3つありますが入学金が市内(県内)と市外(県外)で違います。

入学金年間授業料年間6年間合計備考
静岡県立大学県内141,000円535,800円676,800円3,344,800円その他諸経費14万円ほどあり
県外366,600円535,800円902,400円3,581,400円
名古屋市立大学市内232,000円535,800円767,800円3,446,800円その他諸経費14万円ほどあり
市外332,000円535,800円867,800円3,546,800円
岐阜薬科大学市内282,000円535,800円817,800円3,496,800円諸経費初年度14万円、次年度以降約2万円
市外504,000円535,800円1,039,800円3,718,800円

※上記の金額に教科書代などの教材費が別途かかります。

私立大(薬学部)にかかる費用

私立大の薬学部は学校によって入学金や授業料がそれぞれ違います。

例えば、3つの私立大の金額ですが

入学金授業料(初年度)授業料(2~6年)6年間トータル諸費用(年間)
北海道科学大学(薬学部)200,0001,500,0001,900,00011,200,000約7万円
東京薬科大学(薬学部)400,0001,940,0001,940,00012,040,000約1万5千円
第一薬科200,0001,900,0001,900,00011,600,000

※施設管理費は授業料に含む ※その他の諸経費は別途いくらかかかります

私立大(薬学部)の場合は年間で約1200万円ほどかかります。

6年間で1200万円かかりますので1年あたりは200万円かかります。毎年、軽自動車が1台買えてしまう金額ですね。

ただし私立大(薬学部)の場合、入学金免除などの特待制度や奨学金制度などもありますので上手く利用すれば家計に負担を掛けずに私立大学に通うこともできます。

国公立、公立、私立大の比較

国公立、公立、私立大の比較

国公立、公立、私立大(薬学部)の6年間の費用をまとめると

  • 国公立・公立・・・約350万円
  • 私立大(薬学部)・・・約1200万円

こうしてみると、圧倒的に国公立の費用が安くて家計には負担が少ないですね。

私立大学が公立の三倍以上の金額がかかってしまいます。

国公立の薬学部の偏差値は最低でも65からのスタートとなりますので、合格するためにはそれなりの覚悟が必要です。

最難関大学への入学を意識して早い段階から勉強することをおすすめします。

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薬剤師になるには偏差値はどのくらい?薬学部に入るときの注意点を解説!

低偏差値の薬学部に入るときの注意点

国公立と違って私立大(薬学部)の偏差値にはとてもバラツキがあります。

慶應義塾大学の偏差値76~第一薬科の偏差値45まで大きく差が開いています。

各薬学部の詳しい偏差値を知りたい方は「全国の薬学部大学ガイド ヤッカレ」の公式サイトをご覧ください。→ヤッカレの公式サイトへ

偏差値の低い私立大の薬学部には比較的かんたんに入学できるかもしれませんが、問題が3つあります。

  • 授業料が高い
  • 留年する率が高い
  • 薬剤師国家試験の合格率が低い

偏差値が低い大学に仮に入学できたとしても、薬学部6年間で学ぶカリキュラムはどこの大学も同じです。最低限の知識を大学で学ばなければなりません。

そもそも学力が低いと薬剤師国家試験に合格するどころか、毎年度の大学の単位を取れなかったり進級試験に合格することが難しくなります。

安易に低い偏差値の薬学部に入ると、入学後に勉強についていけず大変な思いをする可能性がありますのでご注意ください。

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薬剤師になるには薬学部の卒業率(留年率)と国家試験合格率に注意する

薬学部の卒業率(留年率)と国家試験合格率に注意する

上記で留年について少し触れましたが、薬学部の勉強は覚えることがたくさんあって非常にハードです。

気を抜いて遊びすぎたりサークル活動しすぎたりすると、単位が取れなかったり定期テストで点数がとれなくて進級できなかったりします。いわゆる「留年」です。

薬剤師になるためには、薬学部を卒業しなければまりません。

大学によって卒業率や進学率も大きく違います。

そこで大学選びの際に特に注意して頂きたいのは卒業率と国家試験合格率の関係です。

大学によって卒業率などは公表されています。

  • 国公立(薬学部)・・・約88~98%
  • 私立大(薬学部)・・・約20~90%

私立大の卒業率は大きく差があり、おおむね大学の偏差値が高いと卒業率が高い傾向があります。

さらに国家試験合格率も加味しなければ本当の合格率はみえてきません。

たとえば、国家試験合格率が80%と謳っている大学があったとして、その大学の留年率が40%だったらどうなるでしょうか?

  • A大学 卒業率40% 国家試験合格率 80%
  • B大学 卒業率80% 国家試験合格率 80%

どちらも国家試験合格率は80%ですが卒業率が違います。

本当の合格率はどうなるかというと卒業率×国家試験合格なので

  • A大学  40%(0.4)   × 80%(0.8) =32%
  • B大学  80%(0.8)   × 80%(0.8) =64%

100人入学したとしたらA大学は薬学部を卒業できる人は40人、そのうちの80%が国家試験合格なので32人が薬剤師になれます。

B大学の場合は100人中、薬学部を卒業できる人は80人、そのうちの80%が国家試験合格なので64人が薬剤師になれるので本当の国家試験合格率は64%になります。

公表されている国家試験合格率だけでは本当の合格率はわからないので、国家試験の合格率だけで大学を選ばないように注意しましょう。

中学生、高校生が薬剤師になるために必要な準備

上記でも触れていますが、薬剤師になるためには薬剤師国家試験に合格しなければいけません。

薬剤師国家試験を受験するためには、6年間の薬学部を卒業する必要があります。

6年制の薬学部は国公立や私立などさまざまありますが、偏差値などレベルは様々です。

特に、私立大学の薬学部は低偏差値でも入学できますが、進級や卒業ができないという問題があります。

そのため、薬剤師を目指すためには最低限の学力は必要でしょう。

大学入学する時点での偏差値は60以上はほしいとことです。

国公立薬学部なら65以上必要となります。

そのためには、中学生や高校生でしっかり基礎を習得して置きましょう。

とくに、英語、数学は必須項目です。

その他に化学もしっかり勉強しておくとあとから楽ですよ。

1人暮らしの費用も掛かる

1人暮らしの費用も掛かる

薬学部に入学するときには入学金や学費などがかかりますが、そのほかに1人暮らしをする方であれば生活費もかかりますのでその点も頭に入れておく必要があります。

一般的な一人暮らしの費用ですが家賃と生活費を合わせて、住んでいる地域などのよって家賃等の差はありますが約10万~15万円が必要となります。

大学の寮や下宿などを利用すればもう少し安くすることは可能です。

さらに、最初は引っ越し費用も必要となってきます。

引越しの費用は家賃、敷金、礼金、仲介手数料のほかに、冷蔵庫、洗濯機などの家電も購入しなければいけませんので一般的には50万円程度必要となってきます。

初年度と次年度以降にかかる年間の1人暮らし費用は安く見積もって
初年度は約170万円、次年度以降は120万円掛かりますので6年間の合計は790万円かかります。

大学の授業料+一人暮らしの生活費を合わせた6年間の合計は

  • 国公立(薬学部)・・・350万円+790万円=1140万円
  • 私立大(薬学部)・・・1200万円+790万円=1990万円

上記の通りになりますので一人暮らしをさせながら薬学部に通わせるのには、かなりの金額を覚悟しなければいけませんね。

薬剤師になるには学費はいくらかかるのか?中学生、高校生で学んでおくことは?(まとめ)

いかがでしたでしょうか?

薬剤師になるために必要な学費について解説しました。

まとめると

  • 国公立・公立は6年間で350万円
  • 私立大(薬学部)は6年間で1200万円
  • 中学生や高校生は数学と英語をしっかり勉強する
  • 国家試験合格率だけではなく卒業率も注意する
  • 1人暮らしの金額は6年間で最低790万円ほど掛かる

薬剤師になるためには、それ相応の学費やそのたの費用が必要となってきます。

ただし、薬剤師になったあとは国家資格をもっているため仕事はなくなることはありませんし、安定して給料がもらえます。

特に女性の場合は、結婚、出産、子育てなどいったん仕事から離れてしまっても、落ち着いてからまたすぐにパートや派遣などでも復帰しやすいのが魅力的な職業でもあります。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

薬剤師に興味のある方にご参考になれば幸いです。

薬剤師になるには費用はいくらかかる?国公立と私立の比較

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