
薬局で薬をもらう時に、薬剤師がいちいち症状を聞いてくるんだよね。あれ何とかならないのかな?
調剤薬局でお薬をもらうときに、「今日はどうされましたか?」って聞いてくるけどなんのため?
別に医者に症状を伝えているんだからいいじゃん!
と、思っている方はとても多いと思います。
今回はそんなあなたに「なぜ薬剤師はいちいち症状を聞いてくるのか?」という疑問を解消したいと思います。
本記事は以下の方におすすめです
- 薬局で自分の症状を言う理由がわからない方
- 薬局では薬だけくれればいいと思っている方
✔本記事の信頼性
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薬剤師はなんで症状を聞いてくるのか?

薬剤師がなんでいちいち症状をきいてくるのか?
それはお医者さんから処方された薬が本当にあなたに合っているものなのか確認するためです。
あなたが体調が悪い時に病院にいってお医者さんの診察を受けました。
お医者さんや看護師さんには、こと細かく自分の症状を伝えていると思います。
お医者さんはその症状をきいてお薬を処方しますよね。
そして処方せん発行されたのあなたは近くの調剤薬局で薬をもらいますが、薬剤師が必ず「今日はどうされましたか?」って聴いてくると思います。

今日はどうなさいましたか?どのような症状で受診したのですか?

別に何でもないです。はやく薬を出してください。
(また症状説明しなきゃいけないの?めんどくさいぁ・・・)
正直ウザイと思っていませんか?
またここでも症状を1からしゃべるの?なんで??
病院で症状を言ってるんだから黙って薬をだせばいいじゃん!
と思っている方も多いと思います。
でも薬剤師側からすると、とても重要な行為なのです。
もしかしたらあなたの病気が治らないかもしれません。きちんと症状を伝えたほうが安心です。
それでは以下で詳しく解説していきます。
調剤薬局の薬剤師はカルテがみれない

実は処方せんには病名は書いていません。
(調剤薬局の)薬剤師はカルテを見ることが出来ないので、病名はわからないのに薬を調剤しています。
何故、処方箋に病名が書いていないか?というと、医師と薬剤師は役割が違うからです。
- 医師 → あなたの症状を聞いて治療のために薬を出す
- 薬剤師→ 薬をみてあなたの症状に合っているか確認する
薬剤師はお医者さんとは逆のアプローチをしています。
お医者さんはあなたを診察して色んな症状や情報を聞き出します。
そして、病気が早くよくなるように最善の治療法を選択します。その治療法には処置や医薬品などがありますが、医薬品の中からもっとも効果のよいお薬をえらんでくれています。
一方、薬剤師は選ばれた薬が本当にあたなにあっているのか、その薬が間違っていないかをチェックする立場にあります。お薬の使い方や使用量など必要があれば、お医者さんに「この薬はだめですよ~」と注意します。
実はこれが重要で、医師と薬剤師が全く逆のアプローチをすることで、処方の間違いや薬が正しく使わているかをチェックすることができるのです。
算数で言ったら、最終チェックの「たしかめ算」みたいな感じですね。
あなたのお薬をお渡しするまでの間に、薬剤師は薬局の奥で以下のような工程を踏んでいます。
- 処方せんをみて何の病気に対して薬が出ているのかを推測
- あなたの薬の服用歴とアレルギーや副作用歴を確認
- 処方箋をみて薬の使い方や量があっているかを確認
- お薬どうしの飲み合わせなどを確認
- お薬の量や飲み合わせが悪かったら医師に連絡
- お薬の調剤して最終チェックをする
- あなたに病名をきいて答え合わせをする
- 薬の説明を開始する
- お薬をお渡しする
実際に薬局でお薬を渡していると7番の「病名をきいて答え合わせをする」という段階で、あれ?と薬が間違っていると気が付くことが結構あります。
薬剤師は医療の最終チェッカーです

病院で診察を受けてから患者さん(あなた)に一番最後にかかわる医療職は薬剤師です。
薬剤師から薬の説明をうけたあとは、医療従事者にかかわることがことがないので薬剤師がここで最終チェックをする必要があります。
もし最後の段階で薬剤師が間違いなどに気が付かなければ、病気が治らないどころか逆に症状が悪化してしまう場合もあります。
せっかくお医者さんに薬をもらっても、その薬が見当違いの薬だったり自分にあわない薬だったらショックですよね?
薬があわないどころか、副作用やアレルギーがでてしまうこともあります。
薬剤師は最終的に処方された薬が本当にあなたに合っているのか確認しています。
症状がわからないと見当違いな説明をされる

薬剤師に病名や症状を伝えないと見当違いな説明をさることがあります。
お薬の効能効果は1つではなく、たくさんの効き目があります。そのため、きちんと症状を説明しないと全然ちがう効能効果や使用法を説明されることがあるので注意が必要です。
解熱鎮痛剤
解熱鎮痛剤は広く使われる薬ですが大きく3つあります。
- 熱を下げる
- 痛みを取る
- 炎症を抑える
例えば、風邪で病院にかかってるのに薬局で自分の症状をきちんと説明しないと、「これは痛み止めです」と説明されてしまうことがあります。
本当は熱が高くて困っているのに痛み止めですと言われたら変だな?と思いませんか。
薬の効果も本人がきちんと効能効果を理解していないと効き目が悪くなります。
この薬が効くと思えば、効果があがるのです(プラセボ効果)
そのため薬剤師からの説明で疑問を感じたまま服用したら、効果をあまり感じないこともあるので注意が必要です
便秘薬?胃の薬?
便秘で「酸化マグネシウム」とういう薬がよく使われています。
この薬も大きく2つの作用があります。
- 便秘薬として使う場合は便に水分をあたえて柔らかくする作用
- 胃薬として使う場合は胃酸を中和して胃の不快感や胸やけを直す作用
どの症状に使うかによって薬の効きかたや服用する量も違います。

胃がムカムカして気持ちがわるいなぁ。

この薬は便を柔らかくする薬ですよ。1日3回飲んでください
胃の調子が悪くて飲んでいるのに、便秘薬としての量を飲んでしまったら下痢をしておなかが痛くなってしまうこともあります。
ひどい時は脱水症状になってしまうことだってあります。
食欲不振の薬
食欲がない時に、胃の働きを調節して食欲を増進させる「スルピリド」という成分の薬があります。
この薬も大きな作用が3つあり、服用量も全然違います。
- 胃・十二指腸潰瘍(薬の服用量が少ない)
- うつ病・うつ症状(薬の服用量が多い)
- 統合失調症(薬の服用量が多い)

最近、あんまりご飯を食べたくないんだよなぁ。
はやく薬を飲んで治そう!

この薬は気分をリラックスさせてうつ病などに効く薬です。
単純に食欲不振で薬を出してもらったのに、うつ病の薬ですと全然違う説明されたら不安になりませんか?
もしかしたら自分はうつ病?
そのせいで食欲がないの?なんて思ってしまいますよね?
他にもお薬によって作用や服用量が違うものがたくさんあります。
「薬剤師から変な説明を受けない」、「きちんとした量を確認してもらう」という意味でも、薬剤師から症状を聞かれたら素直に答えてあげた方が安心ですよ。
そもそも、発行された処方せんに間違いがあるのか?

薬剤師がチェックするのはわかるけど、お医者さんがちゃんと薬を出してくれるから別に問題ないんじゃないの?と疑問に思う方もいると思います。
お医者さんも人間なので日常の診察の疲れで処方せんを書き間違ったり、うっかり処方をし忘れたりすることがあります。
こんなツィートもあります。
この前、患者さんの処方が適切じゃないのを見つけ、医師に連絡してた時の事
その人急いでるのに待たせたから、凄く怒ってて、凄い辛い態度とられて悲しかった
けど、
『先日お医者さんから
「僕が見落としてたよ。だから薬剤師さんのお陰で助かった。お礼言っといて」
って言われた、ありがとう。』— 新宅 ゆめ💊@チケット4/1発売! (@yume_ui) April 20, 2018
たまに薬剤師さんに処方の間違いを指摘して頂いて助かることがかる。
— みわ❄️ (@chanmiwa1102) June 19, 2018
その間違いに気づいてあげるのが薬剤師の仕事でもあるのです。
薬剤師が処方せんの間違いを発見してお医者さんに問い合わせすることを「疑義照会」といいます。
公益社団法人日本薬剤師会委託事業「平成27年度全国薬局疑義紹介報告書」、処方箋の疑義照会の割合は処方箋の発行枚数に対して件数ベースで2.74%になります。
つまり100人に2~3人に処方箋の間違いがあります。
この数字が高いのか低いのかは人それぞれ感じ方は違うと思いますが、薬剤師の側からするととても多い印象です。
たった2.74%ですが、それに該当してしまった人は大変な副作用や有害事象がでてしまうかもしれません。
薬剤師は日々その少しのミスに神経を尖らせているのです。
薬剤師は症状を聞いてくる理由(まとめ)
今回はなぜ薬剤師が症状を聞いてくるのか?について解説しました。
簡単にまとめると
- 薬剤師はカルテがみれない
- 病名を知らないで調剤している
- 病気によって薬の作用と服用量が違う
- 病名を伝えないと薬の説明が違うことがある
- お医者さんも処方せんを間違えることがある
- 薬剤師は医療従事者として最後にかかわる人
- 100人に2~3人くらいに処方箋の間違いがある
- 薬剤師は毎日その2~3人の為に神経を尖らせている
以上のことを理解してもらえたら、薬局ですこしは症状のことなど話してくれる気になったとおもいます。
あなたのことを思って薬剤師も確認しているので、あまり毛嫌いしない色々と薬剤師と会話をしてくださいね。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
本記事がすこしでもお役に立てれば幸いです。

薬局の利用で困ったことはありませんか?
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