もう限界？薬剤師が割りに合わない5つの理由と対処法について解説！

この記事は、薬剤師が割りに合わないと理由とその対処法について解説しています。

薬剤師として働いてみたけど、全然つまらない、業務内容に対しての報酬が低いと感じてしまうことがありますよね。

そんな薬剤師の方に向けて、割りに合わない理由をまとめました！

薬剤師になってモチベーションが落ちてきたと感じているひとや、現状を打開したいひとは参考にしてくださいね。

＞＞失敗しない！！現役薬剤師がおすすめする転職サイト9選

薬剤師が割に合わないと思う5つの理由！

• 薬剤師の年収が高くない
• 6年間の学費と見合わない
• 責任の重さと比例しない
• キャリアップが難しい
• 患者やDrからの理不尽なクレームで精神が病む

理由①：薬剤師の年収が高くない

薬剤師の平均年収は532万円と決して高い水準ではありません。

労働時間の長さもあり、割に合わないと感じる人も多いでしょう。

また、病院や調剤薬局のような企業に勤める場合、年収が安定している一方で昇給や昇格が緩慢なので、やりがいやモチベーションが下がることもあります。

理由②：6年間の学費と見合わない

薬剤師になるためには、薬科大学で6年間もの長い学費を支払う必要があります。

そのため、その後に得られる年収が低いと感じるのでしょう。

薬科大学を6年間通ったときの学費は、国公立大学で350万円、私立大学の場合は1200万円以上かかります。

さらに、大学で一人暮らしなどを始めた場合に年間100万円以上の生活費が上乗せになります。

その割には、就職した後の給与がそれほど高くなく、すぐに頭打ちになってしまうため、学費と見合わないと思う人が多いのでしょう。

理由③：責任の重さと比例しない

薬剤師の業務は、誤った処方箋を防ぐなど、患者の命に関わる非常に重要な役割を担っています。

しかし、その責任に見合った報酬が得られていないと感じる人もいます。

また、薬剤師の仕事は細かい作業が多く、ミスが許されないため、プレッシャーが強いと感じる人もいます。

理由④：キャリアップが難しい

薬剤師のキャリアップは、転職が必要である場合が多いため、難しいと感じる人もいます。

新たな資格や認定制度を取得しても大幅な給与アップが見込めないからです。

薬剤師のキャリアアップとして管理薬剤師(薬局長)を目指す人もおおいですが、管理薬剤師になったとしても給与は多くても700万円くらいでしょう。

薬剤師のキャリアでそれ以上を目指すとしたら、会社の幹部やオーナーになるしかありません。

理由⑤：患者やDrからの理不尽なクレームで精神が病む

薬剤師は、患者や医師とのコミュニケーションが非常に重要な仕事であり、クレームを受けることがあるかもしれません。

ときには、薬剤師が正しいことを言ったとしてもDrからは「余計なことは言うな」とか、患者さんからは「説明はいらないからさっさと薬を渡せ！」などと罵声を浴びることも…。

しかし、そのクレームが理不尽であった場合、ストレスや精神的負担がかかることがあります。

割に合わない年収を上げる5つの方法を現役薬剤師が解説！

• 転職する
• スキルアップを図る
• 副業する
• 独立する
• フリーランス薬剤師になる

割に合わないと思っている薬剤師が取るべき行動は上記の5つです。

それでは下記で詳しく解説します。

年収を上げる方法①：転職する

薬剤師の年収を上げる方法として、転職が挙げられます。

転職することで、薬局や医療機関の給与体系や労働条件が異なる場合があり、自分に合った環境を選ぶことができます。

また、キャリアアップを図るために、より専門的な業務やマネジメント職に挑戦することもできるでしょう。

年収を上げる方法②：スキルアップを図る

薬剤師のスキルアップも、年収を上げるための方法のひとつです。

例えば、専門知識を深めるための資格取得や、外国語の学習などは、自己投資としても意義があります。

また、新しい技術や情報を積極的に取り入れ、業務の効率化や質の向上につなげることで、評価されやすくなる場合があります。

ただし、同じ職場内でスキルアップしても大幅な給料アップは見込めないため、スキルアップと同時に転職も視野に入れたほうが良いでしょう。

年収を上げる方法③：副業をする

薬剤師の場合、副業としてドラッグストアや調剤薬局のアルバイトをすることができます。(注：管理薬剤師以外)

それ以外に、ブログや物販、プログラミングなど在宅ワークで副業する人も増えています。

副業によって得た収入が、本業の収入にプラスされることで、年収を上げることができます。

薬剤師は副業する際は、就業規則も確認しておきましょう。

ただし、副業には労働時間や休息の確保などの課題があり、バランスのとれた働き方を心がける必要があります。

＞＞薬剤師の副業のおすすめはこちら！

年収を上げる方法④：独立する

薬剤師が独立する方法として、調剤薬局やドラッグストアを開業することが挙げられます。

独立することで、自分自身がビジネスオーナーとなり、年収を上げることができます。

ただし、開業には多大な投資やリスクが伴うため、事前に慎重な準備と計画が必要です。

年収を上げる方法⑤：フリーランス薬剤師になる

フリーランス薬剤師は、自ら仕事を受注して業務を行う独立系の薬剤師です。

医療機関や調剤薬局から委託を受け、短期間の派遣業務などを行うことで、高収入を得ることができます。

直接、調剤薬局や病院と契約するため報酬単価は自分自身で設定が可能です。

一般的に時給換算で3,000〜5,000円とすることが多いでしょう。

月単位で契約する場合もあり、地方勤務の場合は70万〜100万円という場合もあります。

ただし、顧客を獲得するのは困難で、いつも仕事があるとは限りらないので相応のリスクはあります。

＞＞フリーランス薬剤師について詳しく知りたい方はこちら！

薬剤師の割に合わない年収が生じる原因とその改善方法

薬剤師の割に合わない年収が生じる原因は、薬剤師数の増加と需要の減少による競争激化、薬価の引き下げ、医療費削減などが挙げられます。

また、薬局や調剤薬局が大手チェーンによる集約化が進み、個人薬局の経営が苦しくなっているため、その影響もあります。

これに対して、改善方法としては、他の薬局や医療機関で働くことや、転職することが考えられます。

また、スキルアップに取り組むことで、専門的な知識や技術を習得することができ、高収入を得られる可能性があります。さらに、副業や独立、フリーランス薬剤師として働くことも選択肢の一つです。

これらの改善方法を上手に取り入れることで、薬剤師の割に合わない年収に不満を抱くことなく、より充実したキャリアを築くことができるでしょう。

＞＞現役薬剤師がおすすめする転職サイトはこちら！

薬剤師という職業自体が割に合わないという場合の対処法は3択

• 別の職業へ転職する
• 薬剤師としてのやりがいを探す
• 仕事と割り切って楽な職場をさがす

薬剤師の職業自体が向いていない、割に合わないと感じる場合の対処は大きく2つあります。

どちらかというと、3つ目を選択する薬剤師が多い印象ですが…。

それでは、下記で詳しく見ていきましょう。

対処法①：別の職業へ転職する

薬剤師という職業に向いていない、あるいは年収が不満であると感じた場合、別の職業へ転職を視野にいれましょう。

薬剤師や医療業界以外に目を向けると、あなたが活躍できる分野があるかもしれません。

好きな仕事や、やりがいのある職業に就職できれば、割に合わないと嘆くことも少なくなります。

ただし、他業種への転職にはリスクが伴うため、慎重な検討が必要です。

また、転職先での収入が高くなるとは限らないため、転職をする際は十分な情報収集をしましょう。

薬剤師転職エージェント以外の一般の転職エージェントなどでプロに相談したほうが良いかもしれませんね。

対処法②：薬剤師としてのやりがいを探す

薬剤師として割にあわないと感じるのは、仕事にやりがいを感じていない可能性も十分にあります。

もしかすると、今の職場では自分が望む薬剤師業務ができていないのかもしれません。

病院薬剤師の場合、もっと患者に向きあってコミュケーションを取りたいとか、逆に調剤薬局では単調な投薬業務に飽きてしまったという場合もありますよね。

同じ薬剤師でも業種やフィールドを変えてみると、活躍の幅が広がる可能性もあります。

やりがいが見つかると、割に合わないと思うことも少なくなるでしょう。

対処法③：仕事と割り切って楽な職場をさがす

薬剤師が割に合わないと言っても、他の職種に比べて給与水準が高いのは否定できません。

特に薬剤師のパートやアルバイトなどの時給は、1800円〜2500円程度と高額です。

薬剤師業務として楽な職場を探して、定時で帰れる、もしくは仕事内容が軽い職場選びを徹底しても良いかもしれませんね。

空いた時間を自分の好きな事に使えば、割に合わないと思っていた気持ちも少し楽になると思います。

薬剤師としてもう少しのんびり働きたい、プレッシャーから少し開放されたいという人は、別記事で詳しく解説していますので参考にしてください。

＞＞薬剤師がのんびり働きたい人におすすめの職場(薬局)を紹介！

薬剤師は割に合わない？本当に年収が低いのか多職種と比較

職種	平均年収
薬剤師	約580.5万円
一般企業の管理職(部長クラス)	約577.9万円
一般企業の一般職	約461万円
医師	約1378.2万円
歯科医師	約770万円
看護師	約492万円

薬剤師とその他の職業の平均年収を表で比較しました。

表を見ると、確かに薬剤師の年収は一般企業の管理職よりも低いですが、一般企業の一般職や看護師と比較すると高い傾向にあります。

また、医師や歯科医師と比較すると大幅に低くなりますが、その分、薬剤師の労働時間や負担は比較的軽く、ワークライフバランスを取りやすい職種と言えます。

ただし、地域や雇用形態によって年収には大きな差があります。

地方都市や田舎で働く場合などは、年収にバラツキがあり一概には言えません。

薬剤師の年収は職種によって異なりますが、一般企業の一般職や看護師と比較しても高い水準にあります。

ただし、地域や雇用形態によって年収には大きな差があるため、自身の目指す年収を考慮して就職先を選択することが重要です。

まとめ：薬剤師の割に合わない年収に不満があるなら、他の職場や仕事を探してみよう！

• 割にあわないと感じる薬剤師が多いのは本当
• 年収や地位の低さが主な原因
• 薬剤師の年収が低いといっても高め
• どうしても割に合わないとと思うなら転職も視野に

薬剤師が割に合わない理由と対処法についてまとめました。

結局のところ、薬剤師は責任の重さに対して納得できる給料をもらえていないんですよね。

でも、これからは対人業務が求められる時代となってきます。

今後、薬剤師は対人スキルの高い人の需要が高くなり、年収も上がっていくでしょう。

逆に、今までと同じような調剤業務、対物業務しかできない薬剤師は年収が減っていくことが予想されます。

対人業務などのスキルアップを向上を図り、それに対する報酬をしっかり出してくれる薬局などに早めに転職すると良いかもしれませんね。

薬剤師が割りに合わないと思ったら、一度エージェントなど転職のプロに相談してみましょう。