「かかりつけ薬剤師指導料の算定を増やせと会社から言われて困っている」
「かかりつけ薬剤師の算定要件がきついからやりたくない」
と思うことはありませんか?
かかりつけ薬剤師は面倒だしやりやくないと思っていても、会社から積極的にやるように言われると困ってしまいますよね。
かかりつけ薬剤師をやりたくない時はどうすれば良いのでしょうか?
そこで今回は
- かかりつけ薬剤師をやりたくない時の対処法
- かかりつけ薬剤師をやりたくないと思う5つの理由
- やかりつけ薬剤師はやらなくても大丈夫な理由
について詳しく解説します。
この記事を読めば、かかりつけ薬剤師をやりたくない人でも、今後安心して仕事ができるようになります。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
かかりつけ薬剤師をやりたくない時の対処法は5つ
かかりつけ薬剤師は結構ハードな業務です。
そのため、やりたくないという薬剤師は少なくありません。
しかし会社からかかりつけ薬剤師の算定を増やしなさいと言われても困ってしまいますよね。
ここでは、かかりつけ薬剤師をやりたくない時の対処法について3つ紹介します。
①かかりつけ薬剤師のノルマがない職場で働く
結論からいうと、かかりつけ薬剤師にノルマがあるなら転職するのか確実です。
積極的にかかりつけ薬剤師の指導料を算定する薬局は、今後もその方針を変えることないでしょう。
かかりつけ薬剤師以外にも、新しい業務などを積極的にするように命令されるに違いありません。
これは薬局としてはとても素晴らしい方向性です。
しかし、モチベーションが高い薬剤師であれば、気持ちで乗り切れるかもしれませんが、給料はさほど上がらず、仕事だけ増えるなら正直きついですよね。
それならば、かかりつけ薬剤師などの業務にノルマがない薬局に転職する方が精神的な負担は少なくなるでしょう。
中小の薬局に勤めれば、まだかかりつけ薬剤師へのノルマがないところも多くあります。
ファルマスタッフなどのエージェントに相談して、かかりつけ薬剤師のノルマがない、もしくは厳しくないところを教えてもらいましょう。
\ 中小の薬局が狙い目 /
かかりつけ薬剤師のノルマがないゆる〜い会社を選んでみるものよいですね。
かかりつけ薬剤師とは無縁ののんびり働きたい人向けの記事もあるので参考にしてくださね。
②店舗移動が多い薬局に就職する
かかりつけ薬剤師をやりたくないなら、店舗移動が多い薬局に就職するのもよいでしょう。
大手の薬局で、頻繁に人事異動がある薬局を探してみてはいかがでしょうか?
もしくは、エリアマネージャーやラウンダーといった特定の店舗に勤務しない薬剤師になるのもおすすめです。
かかりつけ薬剤師になりたくないなら、1つに店舗に縛られない薬局を探してみましょう。
③派遣やフリーランス薬剤師になる
正社員だと同じ薬局、同じ店舗にとどまる機会が増えてしまいます。
かかりつけ薬剤師をやりたくないなら、あえて派遣やフリーランス薬剤師になってみてもよいでしょう。
フリーランス薬剤師や派遣薬剤師なら、勤務時間などの兼ね合いでかかりつけ薬剤師の要件を満たすことができないからです。
フリーランス薬剤師は、収入は安定はしませんが、報酬単価が高いので正社員の時と同等かそれよりも収入が増えます。
特定の店舗のずっといるわけではないので、かかりつけ薬剤師をやらなくてもいいんですよ。
フリーランス薬剤師の興味が湧いた方は、下記の記事も参考にしてみてください。
かかりつけ薬剤師をやりたくない4つの理由
実際にかかりつけ薬剤師をやってみると理不尽なことばかりです。
会社の命令でしかなたくかかりつけ薬剤師をやっている人も多いでしょう。
ここでは、かかりつけ薬剤師をやりたくないと思う4つの理由について紹介します。
①患者の同意をもらうのが大変
点数を上げる候補としてかかりつけ薬剤師があるけど、なかなか同意を得るのは難しいなぁ😢#薬剤師
— おっくん@特定販売で給料UPを目指す薬剤師 (@ecyakuzaisi) May 15, 2022
かかりつけ薬剤師をやりたくない理由として、患者さんかた同意を得るのが大変なのが挙げられます。
というのも、かかりつけ薬剤師になってもならなくても、患者さん対する業務は今までとかわりません。
そのため、同意書にサインしてもらうと「かかりつけ薬剤師指導料」がかかるようになってしまうため、患者さんの料金負担が増えてしまうのです。
今までの同じことをしているのに料金が高くなってしまうので患者さんに「同意書にサインしてください」と言いにくい現状があるのです。
②365日24時間対応しなければならない
今日薬局でかかりつけ薬剤師の説明されたんですけど24時間365日わからない事電話で担当薬剤師に聞いていいと言われてひええええ!ってなって拒否したそんなプライベート無いような働かせ方すんなや
— すぬぴ@低浮上 (@sunusunupi) July 14, 2022
かかりつけ薬剤師になると、患者さんからの問い合わせなどで365日24時間対応しなければなりません。
常に電話などがかかってくる可能性があるので、夜中や休日など心が休まらないのです。
業務時間外は、仕事のことは忘れてリラックスしたいですよね。
しかし、かかりつけ薬剤師になってしまうと、完全なオフの日がなくなってしまいます。
電話当番などは持ち回りにして、代理で他の人に対応してもらうことも一応可能ですが、最終的な責任はかかりつけ薬剤師がとらないといけないのです。
③指導実績が会社の評価項目にされている
かかりつけ薬剤師の同意取得ノルマはうちでもあるけど、未達でもペナルティはなし。
— 孝太郎 (@koutarou001) March 2, 2022
会社で件数上位だとボーナスにプラスされるから、店長クラスは頑張る価値あるかな程度の位置付け
かかりつけ薬剤師の指導実績がそのまま会社の評価にされてしまうこともあります。
同じ仕事をしていても、患者さんさんから同意書をたくさんもらった人が評価されてしまうのです。
・生活保護や障害などで自己負担金がない人
・お金がかからない子供
・同意書をもらいやすい在宅患者さん
かかりつけ薬剤師の件数だけ増やすなら、上記のような患者さんにターゲットを絞ればいくらでも人数は増やせます。
偶然「いままで仲の良かった患者さんが自己負担のない人だった」「在宅担当で患者さんを多く抱えている」など、とくに努力しなくても同意書をもらえてしまう薬剤師も少なくありません。
はっきりいって不公平ですよね。
それなのに会社の評価項目に入ってしまうと自分の評価は上がりません。
だから、かかりつけ薬剤師はやりたくないのです。
④同じ店舗にずっといなければならない
かかりつけ薬剤師の条件が同じ店舗に6ヶ月以上勤務ってのがあるから、今後ますます異動しづらくなるのか?
— いずみ (@fuente0403) February 10, 2016
同じ店舗に1年以上在籍しなければ、かかりつけ薬剤師になることはできません。
つまり、かかりつけ薬剤師になるということは、ずっと同じ店舗で働くことを意味します。
いろんな薬局や診療科を勉強したい薬剤師にとってはデメリットになってしまうでしょう。
せっかくかかりつけ薬剤師になったとしても、店舗移動をしたらまた最初からやり直し。
また1年新しい薬局に在籍をしなければいけないのです。
それなら、最初からかかりつけ薬剤師になる必要はないと思ってしまいます。
かかりつけ薬剤師の制度はおかしい
いまのかかりつけ薬剤師の制度はおかしいですよね。
患者さんのために、薬の一元管理、気軽なお薬の相談、在宅対応など薬剤師としてやらなければいけないことは理解でします。
しかし、かかりつけ薬剤師のように指名制度をもうけるのはいかがなものでしょうか?
薬局には複数の薬剤師が勤務しているので、薬剤師単位ではなく薬局単位で地域の患者さんを守ってあげれば良いと思います。
かかりつけ薬剤師指導料という指名料をわざわざもらわなくても、地域の薬剤師はしっかりと責任をもって対応しているのです。
「かかりつけ薬剤師」よりは「かかりつけ薬局」の業務を重視すべきと考えます。
かかりつけ薬剤師指導料を取らなくても地域に貢献できる
かかりつけ薬剤師指導料を取らなくても、患者さんや地域のために貢献はいくらでもできます。
例えば、以下のような項目で薬剤師らしさを発揮してみてはいかがでしょうか?
・服薬情報等提供料
・外来服薬支援料
・訪問薬剤師管理指導(居宅療養管理指導)
・吸入指導加算
・特定薬剤管理指導加算
・オンライン服薬指導
かかりつけ薬剤師にこだわらなくても、薬剤師として算定できる加算はたくさんあり患者さんや地域のためにいくらでも貢献できます。
また、またボランティアなどで地域の健康フェアを開催したり、薬局でお薬の講義や認知症カフェみたいなイベントを開催することだって可能です。
本来なら、このような活動をしている薬局、薬剤師が評価されるべきですよね。
かかりつけ薬剤師をやりたくないと思っても、他のことで貢献できれば何の問題もありません。
負担を軽くするためにかかりつけ薬剤師が患者を選ぶことも必要!
だれでもかれでもかかりつけ薬剤師の契約をするのは、正直おすすめしません。
患者さんによっても質や性格はバラバラ。ときにはモンスターペイシェントとも言える患者さんも少なくありません。
薬がない、夜中にも関わらず平気で電話してくる、クレームが多いなど。
このような患者さんとは信頼関係が結べないため、かかりつけ薬剤師の契約するのは控えたほうが良いでしょう。
難しい患者さんの場合は、かかりつけ薬剤師個人としてではなく、かかりつけ薬局として薬剤師スタッフ全員で対応することで精神的負担がかなり軽減します。
かかりつけ薬剤師をやめるには?簡単な方法を伝授!
かかりつけ薬剤師のノルマがあって契約してしまった場合、やめるのは意外と簡単です。
プライドがなければ誰でもできるので、簡単な方法を3つ紹介します。
- 素直にかかりつけ薬剤師はできませんと患者に告げる
- 代理の薬剤師に頼む
- 他店舗に異動する
上記のような対処法があります。
それでは、具体的に見ていきましょう。
1.素直にかかりつけ薬剤師はできませんと患者に告げる
かかりつけ薬剤師の契約をしてしまっても、期間の縛りはないので契約解除するのは簡単です。あなた自身の会社からの評価を気にしなければかかりつけ薬剤師の契約を解除しましょう。
患者さんには、家庭の事情などでかかりつけ薬剤師業務をするのが時間的に難しいなど説明すればOKです。
24時間対応が難しいので、かかりつけ薬剤師としての本来のパフォーマンスは出せません。そのため、患者さんにその旨を伝えて普通の服薬管理指導料にもどしてしまいましょう。
これで、24時間拘束される義務はなくなります。
2. 代理の薬剤師に頼む
2022年の調剤報酬改定でかかりつけ薬剤師の算定要件が少し変更になりました。
今までは、かかりつけ薬剤師不在のときは薬学管理料(現在の服薬管理指導料)しか算定できませんでしたが、令和4年度(2022度)から、かかりつけ薬剤師の代理を1名追加することが可能になっています。
つまり、あなたがいないときでも変わりの薬剤師を指名して契約書に記載しておけば、問題ありません。(患者の同意が必要)
一度、かかりつけ薬剤師として契約してしまっていても、あとから代理の薬剤師を追加してもらうか、チェンジしてもらえば大丈夫です。
会社側に負担がかからないようにするためには、一度代理の薬剤師を追加して契約し、その後タイミングを見計らってメインのかかりつけ薬剤師を交代するのが良いかもしれませんね。
3. 他店舗に異動する
かかりつけ薬剤師をやめたいなら、他店舗に移動するもの効果的です。
店舗移動後は1年間はかかりけ薬剤師になれません。つまり、1年間はかかりつけ薬剤師から逃れられるのです。
かかりつけ薬剤師を辞めたいという理由で店舗異動の申し出をするとマイナスイメージにしかならないので「新しい経験をしたい」など前向きな理由にすると良いでしょう。
まとめ:かかりつけ薬剤師をやりたくないなら転職も視野にいれよう
かかりつけ薬剤師をやりたくないと思っている人は少なくありません。
かかりつけ薬剤師は報酬の割には負担が大きいからです。
薬局がかかりつけ薬剤師に積極的でノルマがあるようなら、ほかの薬局に転職してしまった方が精神的なストレスから解消されるでしょう。
薬剤師として楽しく仕事をしたいなら、少しでも環境のよい職場で働きたいですよね。
一人で悩んでも解決しないので、薬剤師の転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか?
ファルマスタッフなら薬剤師の利用者も多く、かかりつけ薬剤師のノルマがない薬局で働きやすい職場を必ず紹介してくれますよ。
\ かかりつけ薬剤師のノルマとお別れ/